慢性疲労は脳の炎症!?
香川県高松市郷東町 鍼灸治療院
はり灸・マッサージCalmの中原です。
日中の倦怠感が強かったり、休日なのに一日中寝て過ごしてしまうなどの慢性的な疲労はありませんか?
今回はそんな慢性疲労について解説してまいります。
目次
- 慢性疲労ってなに?
- どうして慢性疲労になるの?
- 慢性疲労はどう対策する!?
- まとめ
◆慢性疲労ってなに?
慢性疲労とは、持続的に疲労感を感じ、それが休息や睡眠と十分にとっても改善されない状態のことをさします。
これらは、身体の倦怠感だけでなく、精神的な疲労・集中力の低下・筋肉痛・睡眠障害などが持続的に現れることもあります。
◆どうして慢性疲労になるの?
過度なストレスは、免疫の反応を過剰にしてしまい、炎症反応を起こします。
この状態が脳内で起こると、炎症により脳の機能は低下し、倦怠感・集中力の低下・筋肉の痛みなどの身体の異常として現れます。
現代はストレス社会と言われ、子どもから大人まで多くの人がストレスを長期的に感じており、その結果として慢性疲労が増えてきています。
◆慢性疲労はどう対策する!?
では慢性疲労を改善・予防するための具体的な方法を解説します。
①ストレスケア
免疫の過剰反応を起こさせないために、日ごろのストレスケアが大切です。
・朝一で日光を浴びて、概日リズムを整えることで質の良い睡眠をとりましょう。
・適度な運動習慣は、脳への血流を良くしてくれます。
・湯船に浸かる習慣をつけ、筋肉の緊張をとりましょう。
・自然に触れることは、ストレスレベルを下げることが分かっています。
・睡眠時間の確保も大切ですが、入眠の時間帯を一定に保つことも、自律神経を整えるために大切なことです。
・栄養素のバランスを考えた食事が結局一番!!
このリストを見る限り、簡単に感じませんか?
ですが、意外とこれを習慣化できている人は少ないと思います。
まずは、始めやすいところからチャレンジしてみてください!!
②鍼灸治療
鍼灸治療は脳血流を改善し、自律神経を整えることが分かっており、ストレスの緩和としてはかなり優秀です。
さらに、痛みを抑制する作用もあり、肩こり、腰痛などの痛み症状からくる交感神経の興奮を改善して、ストレス源を減らしてくれます。
③炎症を抑制する食べ物
脳の炎症を引き起こす元を抑制する作用が【LHジペプチド】という物質にあることが分かってきました。
この物質は納豆や酒粕などの特定の発酵食品に多く含まれているので、慢性疲労を感じたら積極的に取り入れていきましょう。
参考サイトhttps://www.qlifepro.com/news/20190911/leucine-histidine-dipeptide.html
◆まとめ
慢性的に疲労があるのは、仕事が忙しいし仕方ないとあきらめてはいませんか?
それを放置してしまうと、疲労感はより慢性化し身体的・精神的に大きなダメージとなります。
当院では、鍼灸治療を通して疲労の改善だけでなく、日常生活のアドバイス等のトータルサポートをさせていただきます。
気になることがありましたら、気軽にご相談ください。
肩こりの正しい治し方!!
香川県高松市郷東町 鍼灸治療院
はり灸・マッサージCalmの中原です。
PCやスマホの普及で、現代では多くの人が肩こりを感じているのではないでしょうか?
今回はそんな肩こりに関した情報を鍼灸師の視点から解説してまいります。
目次
- なぜ肩こりが慢性化するのか?
- 肩こりの正しい治し方
- 日常生活で気をつけることは?
- まとめ
◆なぜ肩こりが慢性化するのか?
なぜ現代人の多くが肩こりを感じ、慢性化してしまっているのか説明いたします。
■痛みの負のループ
肩こりが慢性化するメカニズムは【筋肉が緊張する】→【血管を圧迫】→【血流の悪化】→【疲労物質が蓄積する】→【痛みやこりを感じ交感神経が興奮】→【さらに筋肉が緊張する】といった流れです。
■肩を触りすぎる
慢性化により過敏になった知覚神経(触れたことを脳へ伝える神経)は、使えば使うほど強くなり、少しの刺激でも反応するようになります。
肩こりが慢性化している人の多くは、自分で触り過ぎたり過度なマッサージを行ったりと、神経の興奮を促進させる行動をとっている場合があります。
さらに、強く押すことで筋肉の線維は傷つきます。後に再生されますが、損傷と再生を繰り返すと、筋線維は硬くなり、循環障害の原因になります。
◆肩こりの正しい治し方
肩こりの治療は、どんな治療法で、どのくらいの頻度で良くなるのでしょうか?
■1ヶ月集中【肩こり解消】プログラム
慢性的な肩こりにより、過敏になった知覚神経は少しの刺激で興奮するようになります。
この知覚神経の興奮を正常な状態へ戻すには、患部の血流状態をよい状態に保ち、興奮した神経を抑制する必要があります。
鍼灸治療の効果は基本的に3日くらいをピークに1週間程度、血流の良い状態を保ちます。
ですので、治療効果が持続している1週間くらいで再度治療にきて頂き、血流の良い状態を長い期間キープしてあげることが大切です。
治療をずっと続けなければならない分けでは無く、治療ごとに自身の自己治癒力(本来の自律神経のバランスがとれ、血流をコントロールできている状態)を高めてあげることが目的で、多くのケースでは1ヶ月程度で改善が見られます。
■肩こり治療の良い例・悪い例
◇悪い例
【肩こりを感じる】→【治療をする】→【少し楽になったので治療をやめる】→【また肩こりを感じる】
このようなその場だけの治療では、根本的な改善にはつながりません。
◇良い例
【肩こりを感じる】→【1ヶ月程度集中して治療してみる】→【改善はしたが、普段からデスクワークで肩を酷使するので、1~2ヶ月に1度はメンテナンスする】
このように、肩こりのつらい時は、短期集中で治療して、良くなったらメンテナンスに切り替えるのが、調子のよい状態を継続するためにはおすすめです。
◆日常生活で気をつけることは?
■自律神経を整えよう
交感神経が強くなりすぎると筋肉の過緊張を起こすので、日常的にリラックスする方法を取り入れましょう!
◇朝一で日光を浴びる
◇デスクワークの間でこまめなストレッチ
◇週に1度は適度な運動
◇週に一度は自然に触れる
◇夕方以降のカフェインは控えめに
◇ぬるま湯の半身浴
◇寝る前のスマホはほどほどに
◆まとめ
肩こりは、血流状態の改善と自律神経を整えることがとても大切になってくるので、鍼灸治療との相性はとても良いと感じています。
実際に肩こりからひどい頭痛がある患者さまでも、1ヶ月ほどで改善するケースが多いので、ぜひ鍼灸治療をためしてみてください。
鍼灸治療で気になる点や、不安なことがあれば【鍼灸治療が初めての方へ! ~鍼灸ガイド~】を参考にするか、気軽にご相談ください。
鍼灸治療が初めての方へ! ~鍼灸ガイド~
香川県高松市郷東町 鍼灸治療院
はり灸・マッサージCalmの中原です。
鍼灸治療って痛いの?どんな針を刺すの?どんな効果があるの?など、鍼灸治療を受けたことのない人は、疑問や不安がいっぱいだと思います。
今回は、そんな鍼灸治療がどのようなものなのか解説してまいります。
目次
- 鍼灸治療って何に効くの?
- 鍼灸治療って痛いの?
- 鍼灸治療の副作用は?
- まとめ
◆鍼灸治療って何に効くの?
鍼灸治療がどのような症状に効果的なのか、具体的に紹介していきます。
■急性期の痛み
ぎっくり腰や寝違え、捻挫などの急性期の痛みに対して、鍼灸治療では炎症を抑制し、早期回復の手助けをすることができます。
■慢性的なこり・痛み
慢性的に肩こりや腰痛がある場合、局所の血行障害に加え、痛みの神経回路が増強され、少しの刺激でも反応してしまうようになっています。
鍼灸治療では、脳血流をよくすることで、増強された神経の反応を正常に近づけ、慢性的なこり・痛みを解消してくれます。
■婦人科系症状
生理痛・PMS・更年期障害といった婦人科系症状に対して、卵巣や子宮の血流状態を改善することで、ホルモンの調整、血行障害から起こる痛みの改善が期待できます。
■自律神経症状
鍼灸での刺激は、脊髄→脳へ送られ、その後副交感神経性の反応が全身へ送られます。この反応を利用し、交感神経の過剰な興奮を抑制、副交感神経を優位にすることで、自律神経の不調を改善してくれます。
自律神経症状は、不眠・食欲不振・動悸・冷え性・ほてり・気分の落ち込み・耳鳴りなどが含まれます。
■中枢性疾患
パーキンソン病・脳梗塞・麻痺などの中枢性疾患に対して、症状の改善に有効性が認められたYNSAという頭に鍼をする治療法があります。
このYNSAも脳血流を改善することで、中枢性疾患に効果をもたらすとされています。
◆鍼灸治療って痛いの?
鍼灸治療は気になるけど、痛そうで怖いという意見をよく耳にするので、解説していきます。
鍼灸治療で使用する「鍼」はとても細いものを使用しており、痛みを感じにくい仕様になっています。
例えば採血などで使用する注射器は直径0.7mm程度なのに対して、鍼灸治療で使用する「鍼」は直径0.2mm程度のものがほとんどです。髪の毛が0.15mm程度なので、かなり細い「鍼」を使用していることが分かります。
実際の患者さまの声としても、少しチクッとした程度や、ほとんど何も感じなかったという声が多いです。もちろん鍼を刺す訳ですので、無痛とまではいきませんが、痛みの加減や刺激量は患者さまの様子をみて変更させていただきますので、その点は安心してください。
◆鍼灸治療の副作用は?
鍼灸治療の副作用に関して、身体に害となる副作用は基本的にございませんが、症状の改善過程で、気分不良・倦怠感・眠気・痛みの増悪といった症状が一時的でることはあります。
これらは、鍼灸治療を受けたあとの行動や注意点を無視してしまうと、強い症状として現れることがございますので以下のことを十分に厳守してください。
■治療直後はゆっくり休む
治療直後は活発に動くことは避け、1時間程度はゆっくりしてください。
■睡眠は十分にとる
治療直後は眠気が起きやすいので、その場合少し仮眠をとってください。
■入浴の注意点
治療後にお風呂に入る場合、熱すぎるお湯や、長湯、サウナなどは控えぬるま湯で10分~15分程度にしましょう。
■アルコールは控える
治療後のアルコールは酔いやすくなるだけでなく、炎症を起こし治療効果が低下する場合がございますので、治療した日はアルコールを控えましょう。
■食事は腹八分
食事面でも過食や刺激物はできるだけ控え、胃腸に負担をかけないようにしましょう。
■水分補給をしっかりと
治療後の倦怠感などは初診に起こりやすい症状ですが、水分補給をしっかりすることで軽減することができますので、水もしくは麦茶などで水分・ミネラルの補給をしましょう。
この他にも、鍼灸治療では内出血などのリスクもございます。こちらも体に害はありませんし、3日程度で落ち着くことが多いです。気になる方は、保冷剤などで冷やし、圧迫するとより早く治ります。
◆まとめ
鍼灸治療の認知度はかなり高くなってきましたが、実際に受けたことのある人は5%ほどと言われています。これは鍼灸治療が「痛そう」や「怖い」といったイメージがあるためと考えられます。
今回はそんなイメージを無くし、少しでも興味を持っていただけたらと思い記事を書きました。
少しでも不調を感じたら、鍼灸治療を試してみませんか?
その他にも疑問点や不安な点があれば気軽にお問い合わせください。