肩こりの正しい治し方!!
香川県高松市郷東町 鍼灸治療院
はり灸・マッサージCalmの中原です。
PCやスマホの普及で、現代では多くの人が肩こりを感じているのではないでしょうか?
今回はそんな肩こりに関した情報を鍼灸師の視点から解説してまいります。
目次
- なぜ肩こりが慢性化するのか?
- 肩こりの正しい治し方
- 日常生活で気をつけることは?
- まとめ
◆なぜ肩こりが慢性化するのか?
なぜ現代人の多くが肩こりを感じ、慢性化してしまっているのか説明いたします。
■痛みの負のループ
肩こりが慢性化するメカニズムは【筋肉が緊張する】→【血管を圧迫】→【血流の悪化】→【疲労物質が蓄積する】→【痛みやこりを感じ交感神経が興奮】→【さらに筋肉が緊張する】といった流れです。
■肩を触りすぎる
慢性化により過敏になった知覚神経(触れたことを脳へ伝える神経)は、使えば使うほど強くなり、少しの刺激でも反応するようになります。
肩こりが慢性化している人の多くは、自分で触り過ぎたり過度なマッサージを行ったりと、神経の興奮を促進させる行動をとっている場合があります。
さらに、強く押すことで筋肉の線維は傷つきます。後に再生されますが、損傷と再生を繰り返すと、筋線維は硬くなり、循環障害の原因になります。
◆肩こりの正しい治し方
肩こりの治療は、どんな治療法で、どのくらいの頻度で良くなるのでしょうか?
■1ヶ月集中【肩こり解消】プログラム
慢性的な肩こりにより、過敏になった知覚神経は少しの刺激で興奮するようになります。
この知覚神経の興奮を正常な状態へ戻すには、患部の血流状態をよい状態に保ち、興奮した神経を抑制する必要があります。
鍼灸治療の効果は基本的に3日くらいをピークに1週間程度、血流の良い状態を保ちます。
ですので、治療効果が持続している1週間くらいで再度治療にきて頂き、血流の良い状態を長い期間キープしてあげることが大切です。
治療をずっと続けなければならない分けでは無く、治療ごとに自身の自己治癒力(本来の自律神経のバランスがとれ、血流をコントロールできている状態)を高めてあげることが目的で、多くのケースでは1ヶ月程度で改善が見られます。
■肩こり治療の良い例・悪い例
◇悪い例
【肩こりを感じる】→【治療をする】→【少し楽になったので治療をやめる】→【また肩こりを感じる】
このようなその場だけの治療では、根本的な改善にはつながりません。
◇良い例
【肩こりを感じる】→【1ヶ月程度集中して治療してみる】→【改善はしたが、普段からデスクワークで肩を酷使するので、1~2ヶ月に1度はメンテナンスする】
このように、肩こりのつらい時は、短期集中で治療して、良くなったらメンテナンスに切り替えるのが、調子のよい状態を継続するためにはおすすめです。
◆日常生活で気をつけることは?
■自律神経を整えよう
交感神経が強くなりすぎると筋肉の過緊張を起こすので、日常的にリラックスする方法を取り入れましょう!
◇朝一で日光を浴びる
◇デスクワークの間でこまめなストレッチ
◇週に1度は適度な運動
◇週に一度は自然に触れる
◇夕方以降のカフェインは控えめに
◇ぬるま湯の半身浴
◇寝る前のスマホはほどほどに
◆まとめ
肩こりは、血流状態の改善と自律神経を整えることがとても大切になってくるので、鍼灸治療との相性はとても良いと感じています。
実際に肩こりからひどい頭痛がある患者さまでも、1ヶ月ほどで改善するケースが多いので、ぜひ鍼灸治療をためしてみてください。
鍼灸治療で気になる点や、不安なことがあれば【鍼灸治療が初めての方へ! ~鍼灸ガイド~】を参考にするか、気軽にご相談ください。
その腰痛対策で大丈夫ですか?
香川県高松市郷東町 鍼灸治療院
はり灸・マッサージCalmの中原です。
慢性的な腰痛、ぎっくり腰、腰椎椎間板ヘルニアなど腰のトラブルはさまざまですが、鍼灸治療が腰痛に効果的なことはご存知でしょうか?
今回はそんな、多くの方が経験したことがある腰痛について鍼灸師の視点から解説してまいります。
目次
- 腰痛の種類について
- 腰痛治療って何するの?
- 日常生活で気をつけることは?
- まとめ
◆腰痛の種類について
腰痛も原因はさまざまあるので、自分がどれにあてはまるか確認してみましょう!!
■筋・筋膜性腰痛
筋・筋膜性腰痛は、腰の筋肉や筋膜に負荷がかかることで発症する腰痛で、多くのケースがこの腰痛になります。
例えば、デスクワークで座りっぱなしの方は慢性的に腰に負担がかかり、腰の筋肉の循環障害が起こります。
他にも、重量物を運ぶようなお仕事では、腰に急激な負担がかかるので、そのような動作を繰り返すことによる腰へのダメージはかなり大きいです。
このようなケースでは、慢性的な循環障害、オーバーユースなどにより慢性的な腰痛を引き起こし、さらに腰の筋肉の伸縮性が損なわれた状態での急激な負荷による、ぎっくり腰(急性腰痛)を引き起こす可能性もございます。
■腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板とは、腰椎(腰の背骨)と腰椎の間にあるもので、クッションのような役割をしています。
この椎間板は、周囲の線維輪と中心の髄核から構成されています。
腰椎椎間板ヘルニアは腰椎間での圧迫などにより椎間板が押しつぶされ、髄核が線維輪を飛び出して、神経を圧迫している状態のことを指します。
この神経の圧迫が、神経根を圧迫している場合は臀部から下肢にかけてのしびれや痛みをともない、馬尾神経を圧迫している場合は膀胱直腸障害といって排尿障害などを引き起こす場合もあり、このケースではオペ適応になることが多いです。
■腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症とは、中枢神経の通り道である脊柱管がさまざまな理由で狭くなり、神経を圧迫することで神経症状を起こす疾患です。
この疾患では、下肢の痛みやしびれ、脱力感が主な症状で、歩行時に症状が強くなり休憩を挟まないと歩けないなども特徴の一つです。
腰部脊柱管狭窄症は、加齢にともなう腰椎や腰部の靭帯の変形が原因で起こるケースが多く50代後半から増えてくる疾患です。
■腰椎分離すべり症
腰椎の後方にある椎弓とよばれる部分が、ずれたり、分離してしまう症状です。
これは骨の変形が進んだ高齢者や、子供のうちに激しいスポーツをすることで起こるケースが多いです。
腰椎分離症は骨折になるので、痛み違和感を感じた場合は早期に病院に受診してください。
◆腰痛治療って何するの?
腰痛に対して鍼灸治療がどのようにアプローチできるのか解説していきます。
■血流改善
鍼灸治療では、局所や遠隔部に鍼を打つことで腰部に対して血流改善をしてくれます。
これは、鍼を打った箇所に血液が集まったり、遠隔部への鍼刺激で副交感神経が優位となり、血管を拡張してくれる身体の反応によるものです。
■痛みの緩和
鍼灸治療では鍼通電といって、鍼に電気を流す治療法があります。
一定のリズムで電気刺激を送ることで、筋肉の緊張が緩和され痛みを改善してくれます。
さらに一定のリズムの電気刺激は、脳に対して作用し脳内麻薬と言われるβエンドルフィンという物質を分泌します。βエンドルフィンは痛みを緩和し、幸福感を起こす作用があるため脳内麻薬と呼ばれますが、もちろん身体で作られる物質なので、害はありません。
■予防的治療
腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症、分離症などは、自然に完治する疾患ではございません。
痛みをコントロールし、日常生活に支障をきたさないようにすることが大切です。
予防的治療とは、圧迫による痛みや、循環障害による筋肉の緊張を緩和し、痛みをコントロールしていくものです。
鍼灸治療により、患部の循環状態をよくしたり、運動療法により関節の可動域を確保したり、生活面で取り組んでもらう体幹トレーニングなどが予防的治療に含まれます。
もちろんこのような症状は、まず病院から処方された薬の服用や、リハビリなどが前提条件としてあり、そこにプラスして考えていただければと思います。
◆日常生活で気をつけることは?
やはり腰痛は日常生活での積み重ねで起こる症状なので、いくつか気をつけることや対策をご紹介いたします。
■デスクワーク
人間は座る体勢だけでも腰椎にかかる負荷は立っているときの何倍もかかります。
さらに前傾姿勢でPC作業などをすると余計に負荷がかかります。
長時間の作業は避け、定期的に立つ・ストレッチをするを心がけましょう。
■重量物作業
重量物を持ち上げるときに、身体から遠ければ腰にかかる負荷は増し、さらに膝を曲げず腰だけで持ち上げることは腰椎にかかる負荷が何倍にもなります。
普段から重量物作業のある方は、心得ていると思いますが、資料整理などでダンボールを持ち上げるなどの時は、膝を曲げて、身体に近いところで持ち上げましょう。
■入浴の注意点
慢性的な腰痛がある方は、入浴をおすすめします。
熱すぎるお湯よりは、ぬるま湯程度で半身浴にしていただいたほうが、より血流改善には良いのでやってみてください。
■強いマッサージはNG
腰痛があると、ついつい強くマッサージしたくなる人は多いのではないでしょうか?
しかしこの行為は、腰痛が慢性化する原因になるのでやめましょう。
痛みは脳からの異常がありますよのサインなので、局所を強く押しすぎると、脳との痛みの神経回路が強くなり、慢性化する原因となります。
■キャットアンドドッグ
腰椎の動きが悪いと腰痛の原因となるので、ストレッチをして腰椎の可動域を確保、周囲の筋肉も動かしてあげましょう。
【自主トレばんく】のサイトなどが詳しく乗っているのでおすすめです。
◆まとめ
腰痛は多くの人が経験している症状だと思い、今回の記事を書かせていただきました。
現代は長時間のデスクワークが増えていると思うので、ぜひこの記事をきっかけに腰痛予防や腰痛治療を検討してみてください!
また鍼灸治療がどのようなものかもっと詳しく知りたい方は【鍼灸治療が初めての方へ! ~鍼灸ガイド~】を参考にしてください。
鍼灸治療が初めての方へ! ~鍼灸ガイド~
香川県高松市郷東町 鍼灸治療院
はり灸・マッサージCalmの中原です。
鍼灸治療って痛いの?どんな針を刺すの?どんな効果があるの?など、鍼灸治療を受けたことのない人は、疑問や不安がいっぱいだと思います。
今回は、そんな鍼灸治療がどのようなものなのか解説してまいります。
目次
- 鍼灸治療って何に効くの?
- 鍼灸治療って痛いの?
- 鍼灸治療の副作用は?
- まとめ
◆鍼灸治療って何に効くの?
鍼灸治療がどのような症状に効果的なのか、具体的に紹介していきます。
■急性期の痛み
ぎっくり腰や寝違え、捻挫などの急性期の痛みに対して、鍼灸治療では炎症を抑制し、早期回復の手助けをすることができます。
■慢性的なこり・痛み
慢性的に肩こりや腰痛がある場合、局所の血行障害に加え、痛みの神経回路が増強され、少しの刺激でも反応してしまうようになっています。
鍼灸治療では、脳血流をよくすることで、増強された神経の反応を正常に近づけ、慢性的なこり・痛みを解消してくれます。
■婦人科系症状
生理痛・PMS・更年期障害といった婦人科系症状に対して、卵巣や子宮の血流状態を改善することで、ホルモンの調整、血行障害から起こる痛みの改善が期待できます。
■自律神経症状
鍼灸での刺激は、脊髄→脳へ送られ、その後副交感神経性の反応が全身へ送られます。この反応を利用し、交感神経の過剰な興奮を抑制、副交感神経を優位にすることで、自律神経の不調を改善してくれます。
自律神経症状は、不眠・食欲不振・動悸・冷え性・ほてり・気分の落ち込み・耳鳴りなどが含まれます。
■中枢性疾患
パーキンソン病・脳梗塞・麻痺などの中枢性疾患に対して、症状の改善に有効性が認められたYNSAという頭に鍼をする治療法があります。
このYNSAも脳血流を改善することで、中枢性疾患に効果をもたらすとされています。
◆鍼灸治療って痛いの?
鍼灸治療は気になるけど、痛そうで怖いという意見をよく耳にするので、解説していきます。
鍼灸治療で使用する「鍼」はとても細いものを使用しており、痛みを感じにくい仕様になっています。
例えば採血などで使用する注射器は直径0.7mm程度なのに対して、鍼灸治療で使用する「鍼」は直径0.2mm程度のものがほとんどです。髪の毛が0.15mm程度なので、かなり細い「鍼」を使用していることが分かります。
実際の患者さまの声としても、少しチクッとした程度や、ほとんど何も感じなかったという声が多いです。もちろん鍼を刺す訳ですので、無痛とまではいきませんが、痛みの加減や刺激量は患者さまの様子をみて変更させていただきますので、その点は安心してください。
◆鍼灸治療の副作用は?
鍼灸治療の副作用に関して、身体に害となる副作用は基本的にございませんが、症状の改善過程で、気分不良・倦怠感・眠気・痛みの増悪といった症状が一時的でることはあります。
これらは、鍼灸治療を受けたあとの行動や注意点を無視してしまうと、強い症状として現れることがございますので以下のことを十分に厳守してください。
■治療直後はゆっくり休む
治療直後は活発に動くことは避け、1時間程度はゆっくりしてください。
■睡眠は十分にとる
治療直後は眠気が起きやすいので、その場合少し仮眠をとってください。
■入浴の注意点
治療後にお風呂に入る場合、熱すぎるお湯や、長湯、サウナなどは控えぬるま湯で10分~15分程度にしましょう。
■アルコールは控える
治療後のアルコールは酔いやすくなるだけでなく、炎症を起こし治療効果が低下する場合がございますので、治療した日はアルコールを控えましょう。
■食事は腹八分
食事面でも過食や刺激物はできるだけ控え、胃腸に負担をかけないようにしましょう。
■水分補給をしっかりと
治療後の倦怠感などは初診に起こりやすい症状ですが、水分補給をしっかりすることで軽減することができますので、水もしくは麦茶などで水分・ミネラルの補給をしましょう。
この他にも、鍼灸治療では内出血などのリスクもございます。こちらも体に害はありませんし、3日程度で落ち着くことが多いです。気になる方は、保冷剤などで冷やし、圧迫するとより早く治ります。
◆まとめ
鍼灸治療の認知度はかなり高くなってきましたが、実際に受けたことのある人は5%ほどと言われています。これは鍼灸治療が「痛そう」や「怖い」といったイメージがあるためと考えられます。
今回はそんなイメージを無くし、少しでも興味を持っていただけたらと思い記事を書きました。
少しでも不調を感じたら、鍼灸治療を試してみませんか?
その他にも疑問点や不安な点があれば気軽にお問い合わせください。